結論
保険は保険、貯蓄は貯蓄、投資は投資。これらは分けて考えるべきで「全て一緒くたに考えてしまうからややこしくなる」という視点で考えると多くの方にとって自ずと学資保険は不要という結論になる可能性があると思います。
保険の本質から外れるほど月の支払いは割高になる
保険の本質はなんでしょうか?
人生で不測の事態が起こったとき今の生活を成立させるためのリスク管理でありそれ以上それ以下でもない。
それ以上を求めるのであればそれは余裕資金で行うべきことであって教育費を削ることではないことでははいでしょうか?
現在僕は今年小学生になる娘の習い事の一つとして公文教室を通わせています。
月謝は首都圏と神奈川だと一教科7700円、それ以外の都道府県は7150円です。
国語、算数を行わせるとすると月14300〜15400円。世帯収入にもよりますがなかなかの出費ですね。
中受を想定して小学校1年から4年まで通うとすると、公文二教科だけで年間171600円〜184800。4年間総合計686400〜739200円の出費。
- 公文に通わせたいと思っているけど高くて手が出ない
- 義務教育期間くらいは勉強で苦労させたくない
- 少しでも教育資金を確保したい
そんな方に少しでもお役に立てる考え方、マインドセットを提案したいと思います。
不要な学資保険を解約するという選択肢はありか?
学資保険は本当に必要なのでしょうか?
もちろん人によって事情は様々です。
しかしなぜその保険に入っているのか?
自らの資産状況、仕事、子どもの将来を見据えて自分の考えを持っているか?明確な答えがあるでしょうか?YESなら問題ないでしょう。
そもそも学資保険に入ってる理由はなぜ?
- ママ友が入ってるから私もなんとなく。
- 販売員に言われてなんだか良さそう。。。?
- 親に学資保険くらい入らないと、と言われなんとなく。
- 子ども生まれたからとりあえず入っとこ。
少なくとも教育費を少しでも子どもに残したいとしたらこの「考え方」を改めるべき時が来たのかもしれません。
なぜなら、これから子供を育てていくのに一体何を我が子に残せるのか?ということとほとんどイコールでだからです。
どうせなら希望のある将来を残して、その知恵を子どもにも引き継がせたいと思いませんか?少なくとも子どもに「教育を」という想いがあるのなら。
学資保険はそもそも何のために?
僕もかつて学資保険に入っていました。
そのきっかけは妻の友人が保険屋さんからの営業というありきたりなもの。
その時は何も考えず他人に流されていたんですね。
今はもちろん解約済み。理由はその余力で「つみたてNISA」や「iDeCo」など国が行なっている非課税枠を利用、リスクが許容できる範囲内でコツコツ資金を積み立てる方が圧倒的に利回りが良く将来的に教育費をリカバーできるという結論に至ったからです。
NISAやiDeCoなど国の非課税制度の話は資産形成作りにかなり重要なのですが今日の本筋とは少しズレるのでまたまた別の機会に譲ります。
ちなみに生命保険も掛け捨てにしており、子どもの成長に合わせて掛金の減額、成人を迎えたら解約する予定です。
これを聞くと極端だと思われるかもしれませんが、保険は保険、貯蓄は貯蓄、投資は投資と分けて考えると自然とそうなります。
その理屈で言えば生命保険の役割は子どもが成人した時点で終えるはず。
生命保険の話もも長くなるのでまたの機会に触れます。
と、いいつつそれでもあえていうならば、重要なのは保険とはそもそも何のために入るのか?(保険の起源は諸説ありますが船乗りのギャンブルだと言われていますね。)
先程も言いましたが大事なのでまたいいます。
保険とは病気や怪我など人生で不測の事態が起こったときに今の生活が成り立たない状況を防ぐために入るものでありそれ以上でも以下でもない。
今の生活がなりたつのにそれ以上の保険に入っていたらそれは浪費または、贅沢費と呼ばれるべきものでしょう。
この視点に立てるかどうか、そして行動に移せるかどうか?です。
わかります、保険のことを考える・見直すのはしんどい。
僕もしんどかったです。
でもこれができれば大袈裟かもしれませんが見える世界が変わります。
いかに自分が保険屋さんのいいカモだったのか、ということに。自分のお金は見ず知らずの他人をためにために使うために生きてきたのか?違う!自分のため家族のためそして我が子のためなはずです。その道筋が着実に見えてきます。
そしてそれは今からでも十分間に合います。
保険の役割以上のことを保険に求めない。
学資保険に入っていて終身保険やら民間の医療保険まで入っている!
それで公文の月謝(その他教育費)すら捻出するのがきついとするなら当たり前です。
はっきりいって保険屋さんに支払いすぎ。
さて。何度も繰り返しますが学資保険の本質は要は、保険料を支払えなくなるような不足の事態が起きたときに支払うべき金額が入ってくるいうものです。
これ以上、これ以下でもない。何度も言うのは、ここさえ押さることができれば、現状よりプラスになる最適解が出るきっかけになるはずだからです。
たとえばあなたが35歳で子どもが2歳のケース。月17500円を子どもが11歳まで払い込むとすると約190万。これに利息がつくと満期になると払戻金200万(約105%)。
つまり、あなたの人生に何事も災害が起こらなければ10万円の利子がつき190万円が200万円になって帰ってくる。
そして何か不測の事態が起こった時はその時から支払期間までは免除され200万が手元に来る。
このモデルケースをどう思いますか?
- 妥当?
- 払い過ぎ?
- 不要?必要?
元本が増えるので一見良さそうです。
でも僕はここに反論の余地があると考えます。
だったら貯蓄すればいいじゃん?って。
考えるポイント
人生で不測の事態が起こる確率はどのくらいだろう?
- 病気のリスク、遺伝、年齢などを考慮する必要性(30代で癌になる可能性はどれくらい?)
- その保険会社が倒産するリスク(倒産しないと無条件に思ってませんか?)
- インフレリスク(教育費は年々高騰しているが返戻金で賄える?)
それらを考慮してなお私は学資保険に入ったほうがよいと判断できたならそれはもちろん入るべきだと考えられます。よく言われますが保険は負の宝くじ。
当たる人も当然いますが、当たらない人が大多数です。不幸にも当たってしまうリスクは自分にはどのくらいあるのか?ここを考える。
たしかに5年後死ぬかもしれないし、明日自死ぬかもしれない。それは誰にもわからない。だったら学資保険に入って少しでも子ども教育費を残したい、というのは親心であり僕もその気持ちは重々承知しています。しかしながら、ここを感情ではなくデータをもとに理屈で考えていくのです。
たとえば癌なら国立がん研究センターに年齢別のグラフが載っています。
たしかに癌は2人に1人なることは事実。
でもそれは全年齢、性別を考慮したデータの話。実際の数値が優位性を示すのは60歳以降です。30代前半で癌になる可能性はグラフの通りほとんどいない。
このデータから何を読み取るか?
近親者で若年から癌の家系の人がいるとかそういう場合を除けば子どもが成人するまでの18年間(50歳)に癌になる可能性は限りなく低いといえはしないでしょうか?
もちろんその低い確率の方に自分がなる可能性もまたゼロではありません。
大事なことはこの数値をどう自分なりにどう翻訳してどう行動に移すか?という「考え方」です。
考えてやはり学資保険が必要だと理屈で判断できたら是非すべきです。
生涯、事故に合う確率。
内閣府の公表するデータを読めばぱっと見でも以下のことがわかります。
平成30年度の交通事故発生数は約43万件
死者数3532人
負傷者数約52万人
年齢層別交通事故死者数及び負傷者数は80代が最も多く次いで70〜60代が多い。
30代では全体の6%である。
生涯に合う事故率はこのくらい。
運転者が合う年齢別事故率はこのくらい。
このデータから読み解けることはなんだろうか?
そしてそえは自分に当てはめた時どのくらいの可能性があってそれは自分の人生でどれだけ許容できる範囲なのか?あくまで理詰めで「考える」こと。
これらを徹底していくことで無駄な支出を減らし、将来を見据えて貯蓄していいける思考力が徐々に磨かれていくはずです。
- もしかしたら車両保険も不要なのかもしれない。
- もしかして自家用車ってもしかして無駄な出費だったのかも
学資保険のことを考えていたのに自動車保険についても芋づる式に考えられるきっかけになるかもしれません。こうなればみっけもの。20代から70代まで車に乗る生活をしているとその総出費は4000万円にもなるそうです。
車を手放す生活をすればもしかしたら中学受験まで視野に入ってくる選択肢にさえなる可能性もゼロではないでしょう。
車は手放せない?それは本当でしょうか?
大事なのはそのもしかしたらこうなのかな?という「?」こそ学びのきっかけであり、我が子に与えていきたい知恵ではないでしょうか?勉強は何も塾や習い事だけで行われることではないですよね。
親が率先してわからないこと、疑問に思ったことを「勉強」していく姿勢を子どもに見せることができればより素晴らしいのではないでしょうか。何より勉強って楽しいですよ!ぜひ何歳になっても学びを止めないで頑張っていきましょう。
以上、ゆるあきパパでした。
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