ご褒美は意欲低下につながるらしいスタンフォード大の実験

ひとりごと

かつてスタンフォード大学でご褒美(インテンシブ)についての面白い実験が行われました。

ご褒美をあげると興味を失う可能性

これはポール・タフの著作「私たちは子どもたちに何ができるのか?」の引用です。

たとえば一見よかれと思って学習ドリルが出来たとき、課題ができたときに与えるインテンシブは長期的なリターンとしてはなんら機能しない可能性がある、いや低下すらしてしまう、とのこと。

これはとても驚くべきことです。

好奇心を維持し続けるには?

また、好奇心はもともと人間がもっている欲求であって、その欲求を維持し続けるためには、強い外発的動機が必要になる、と記されています。

好奇心を維持するため必要なことは次の3つ。

  1. 強制されてでなく、自分の意思でやっているのだと自覚させること(自律性)
  2. 自力でやり遂げられるが実力より少し難しいタスクを与える(有能性)
  3. 周りから価値を認められ尊重されていると感じること(関係性)

で、結局どうしたらいいの?

僕は考えましたがすみません、その答えはかなりありきたりです。

学習時間になにをやりたいかを子ども自身に決めさせること

ちなみにうちの子どもたちは年長と2歳で毎朝朝学習していますが、彼らにとって目の前に写るものが興味の対象です。

最近買った折り紙のおりかた絵本、一冊持ってるといいですよ。

たとえば、「今日は折り紙で飛行機を作りたい!」といったらそれがどんなに僕(親)にとってつまらないと感じてもやらせてあげること。

これで自律性を養うことを目指す。

2の本人の実力よりも少し難しいタスクを与える、は有能感を養う、これは親の腕の見せ所ではないでしょうか?

紙飛行機作りだけで終わらせない。

紙飛行機をり遠くへ飛ばすためには少なくとも以下の要素が絡んでくるはずです。

  • 折り紙の大きさ、翼の角度
  • 重心、手で持つ位置、
  • 投げる角度、速度
  • なぜ飛ぶ(正確には滑空)のか

それぞれの年齢層に合わせたタスク(課題)を与えてみる、ということになると思います。

紙飛行機の例はまだやりやすいかもですが次はどうでしょう?

  • 紙ペンギン
  • 紙ソフトクリーム
  • 折り鶴などなど

それにどんなタスクを与えるのか、というタスクが僕らに課せられる訳ですね。

ん、、、?まてよ。

ということは、つまり。

もうやってたんですね!

僕たち親にとっての好奇心の源泉こそまさに、この3つの自律性、有能性、関係性だということになりますよね。

誰に言われたでもなく自分自身が、『子どものため』に問題提起して自問自答して考えたくて考えてる。

これぞ自律性!

そして、子どもには達成には少し難しいタスクを与える、という少し難しいタスクが親にも与えられる。

これぞ有能感!

なるほど、面白い。

すでに僕たちが、毎日毎日、無意識にもうやっていた。

しかしながら最後の関係性はどうか。

これは誰かに認めてもらうのは妻になると思いますが、これはなかなか難しいかなぁ^^;

親のタスク

  • 3つの自律性、有能性、関連性は子どもばかりでなくその親にこそ子どもに学習させるための重要なファクター。
  • ただし、関連性は子どもは親から認めてもらえばいいが、僕(親)は誰に認めてもらえるのか?という課題ありかも。
  • この「感覚」こそが子どもの本来持つ「好奇心」だと心得よ。
  • この「感覚」を子どもと共有し続けるのが僕に与えられたタスク

今回引用させていただいたポール・タフ「私は子どもたちになにができるのか?」を読んで是非考えてみてくださいね。

(2020年7月作成記事再UP)

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